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Taylor Brooks

字幕とクローズドキャプションの違いとSNSでの使い分け

TikTokやInstagram、Facebookでの自動再生動画に適した字幕とクローズドキャプションの使い分けを詳しく解説します。

はじめに

SNS向け動画クリエイターやショート動画編集者にとって、キャプション(字幕)とクローズドキャプションの選択は、単なるアクセシビリティの問題ではありません。視聴完了率(VTR)や離脱防止、スクロールを止める力など、直接的にエンゲージメント指標に影響します。TikTok、Instagramリール、Facebookストーリーズなどでは、自動再生やミュート再生が標準化し、音声に頼らずセリフやナレーションを見せる必要がより高まっています。だからこそ、動画内に直接焼き付けるオープンキャプション(装飾や位置を自由に設定できる固定字幕)と、SRTやVTTファイルで切り替え可能なクローズドキャプションのどちらを使うべきかは、いまも議論の的になっています。

さらに2025年現在、各プラットフォームの仕様は一筋縄ではいきません。TikTokやInstagramは依然として字幕ファイルのカスタムアップロードを許可せず、Facebookもフィード上ではCC切替ボタンを隠してしまうことがあります。このため、最適な字幕形式の選択はより難しくなっています。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを整理し、「まず文字起こし」から始めるワークフローが失敗を避けられる理由や、「焼き付け+SRT/VTT」両対応のハイブリッド書き出しでショート・ロング両方のプラットフォームを効率的にカバーする方法を解説します。また、ダウンロード→自動字幕取得→手作業修正といった非効率な手順を省き、常に編集可能で、アクセシブル、かつ各プラットフォームに最適なスタイルを保つ現代的な字幕制作法も紹介します。


キャプションの種類と影響を理解する

オープンキャプションとは?

オープンキャプション(焼き付け字幕)は、文字情報を動画フレームに直接埋め込む方式です。端末やプレーヤー、プラットフォームの仕様に関係なく常に表示されるため、確実に目に入ります。字幕ファイルをアップロードできないTikTokやInstagramでは、ほぼ必須の手法です。見出し風の大きな文字や単語ごとのアニメーション、強調色などを使えば、ミュート再生中でも一瞬で目を引き、視聴を止めてもらえます。

弱点は、一度焼き付けると誤字や翻訳修正、タイミングの微調整を行うには動画全体を再レンダリングしなければならない点です。

クローズドキャプションとは?

クローズドキャプションは、SRTやVTTといった字幕ファイル(サイドカーファイル)として提供される形式です。視聴者がオン/オフを切り替えられ、プラットフォームやデバイスに応じて見た目を変えたり、公開後でも別言語に差し替えたりできます。YouTube、Vimeo、Facebookなど長期保存向きのプラットフォームでは欠かせません。

ただし、リールやショート動画のような短尺フィードでは、モバイル再生時に字幕が非表示になったり削除されたりすることが多く、TikTokでクローズドキャプションだけに頼るのはエンゲージメント的に損をします。


エンゲージメントとアクセシビリティのバランス

最新データでは、字幕付き動画は平均視聴時間が約40%伸びることがわかっています。アクセシビリティの観点からは、 Deaf / HoH(聴覚障害者・難聴者)に合わせてカスタマイズできるクローズドキャプションが推奨されます。一方、マーケターは音声なしで視聴する54%のユーザー、そしてそのほとんどが字幕ボタンを押さない現実を重視します。

もし重視するのがVTRミュート再生時の離脱防止であれば、オープンキャプションが強力です。一方でSEOや言語差し替えにも対応したい場合は、オープン+クローズドのハイブリッド運用が最適解。こちらの記事でも触れられていますが、即効性はオープンキャプション、長期的アクセシビリティはクローズドキャプション、と役割がはっきり分かれます。


「文字起こし優先」ワークフローが勝つ理由

従来の手法――動画をダウンロードし、自動字幕を抽出してから修正――は手間が多く、精度も低く、時には規約違反になることさえあります。その結果、誤字だらけでタイムコードもずれた字幕を抱えることになります。

今は、動画リンクやファイルを直接読み込むだけで正確な文字起こしを取得し、初めから話者ラベルやタイムスタンプが付いた状態で編集に入れます。私の場合、ショート動画用字幕を作る際は、即座にクリーンなテキストトラックを作成できるツールを使い、そこから3〜5秒ごとの短い塊に区切ります。この「1字幕=1アイデア」のテンポ感が、視聴者の集中を保つのに効果的です(こうした方法なら手作業での切り分けや手直しが大幅に減ります)。


焼き付け+クローズドキャプション両方を作るステップ

  1. 素材を取得または録画 TikTokのリンクを貼る、MP4をアップロードする、あるいは直接録画し、すぐに文字起こしを生成。
  2. SNS用に区切り直す Instagramの1画面125文字以内など、プラットフォーム制限に合わせてブロックを調整。自動再区切り機能があると高速です(私はSkyScribeで活用)。
  3. 2種類を書き出す
  • 高コントラストの焼き付け字幕付きMP4(縦型9:16、上2/3に配置してUIかぶりを回避)
  • 同じタイムコードのSRTまたはVTTファイル(対応プラットフォーム用)
  1. 配信先に合わせて投稿 TikTokやInstagramには焼き付け版を、YouTubeやFacebookにはSRT/VTTを添えてアップ。
  2. 指標を見ながら改善 VTR 20%以上ミュート時でも視聴維持率50%以上を目安に、離脱箇所を分析し字幕スタイルやテンポを調整。

プラットフォームごとのクセと対策

  • TikTok / Instagram:短尺フィードではSRT/VTT非対応、オート字幕は誤変換が多い。精度・デザイン重視なら焼き付け必須。
  • Facebook / LinkedIn:SRTアップできるが、フィード上では字幕切替が目立たないことも。初動は焼き付け+全画面視聴用にクローズド併用が◎。
  • YouTube / Vimeo:SRT/VTT完全対応、VTTならスタイル情報も保持。多言語対応やSEOにも有効。

もしクローズドキャプションが消える場合は、SRTのタイミングやフレーム精度を確認。必要なら焼き付けも追加。文字起こしから始める方法なら、初期精度が高くリジェクトも少なくなります。


スクロールを止める字幕デザイン

字幕は装飾というより「フック」です。2025年の傾向では:

  • 文字サイズ:縦型9:16では最低24ptの太字ゴシックが推奨
  • 位置:UIやアイコンを避け、画面上部2/3に配置
  • コントラスト:白文字+黒縁がモバイルで最も読みやすい
  • 表示時間:1文3〜5秒以内。長過ぎると途中離脱を招きます

SNS用は装飾多め、アーカイブ用はシンプルなクローズド――2バージョンを作るクリエイターが増えています。


自動化で編集と翻訳を効率化する

多言語字幕を大量に作る場合、手作業修正は大きな負担です。文字起こしができたら、自動修正ツールで大文字小文字・句読点・不要語を一括整形。SkyScribeのエディタのワンクリック整形は生字幕を最終形にするのに便利です。タイムコードを保持したまま100言語以上に翻訳できるため、焼き付け版も多言語VTTも効率的に作成できます。


まとめ

キャプション vs クローズドキャプションは二者択一ではなく、プラットフォーム特性に合わせた使い分けが重要です。TikTokやInstagramのように自動再生&字幕ファイル非対応の場では焼き付けが有利。YouTubeのようにSEOや多言語対応を活かせる場ではクローズドが強みです。

最初に文字起こしから始めれば、焼き付け版とクローズド版を効率的に作り分けられます。スクロールを止めるためのデザインや、多言語ローカライズも、旧来のダウンロード&手修正作業をやめることで劇的に効率化できます。

ハイブリッド運用――焼き付けでバズを狙い、クローズドでアクセシビリティを確保――は、数字を追いたいマーケターにも、全ての視聴者に配慮したい制作者にも最適な戦略です。


よくある質問(FAQ)

1. キャプションとクローズドキャプションの違いは? キャプションは音声や効果音を文字化して表示するもの。クローズドキャプションはプラットフォームが対応していれば、視聴者側で表示やスタイルを切り替えられます。

2. なぜTikTokやInstagramリールにクローズドキャプションをアップできないの? これらの短尺フィードではカスタム字幕ファイルのアップロード非対応。可視性を確保するには動画に直接焼き付ける必要があります。

3. 字幕形式の選び方は? オート再生フィードでは焼き付け、アーカイブや検索性が重視される場はクローズドが有効。両方使い分けがベストです。

4. 手作業修正なしで字幕を作る方法は? 動画リンクやファイルから直接きれいな文字起こしを作成し、自動字幕の生データを使わないこと。これで精度とタイミングが確保されます。

5. 字幕で動画指標はどう変わる? 字幕を付けると平均視聴時間が約40%向上、ミュート時の視聴維持も改善します。VTRやミュート視聴率の分析で効果を測定できます。

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